永井眼科より皆様へ

当院では、技術や経験の積み重ねが生む、匠の技を重視し徹底した独自のこだわりで技術精度を高め続けてきました。匠のこだわりとはとはすなわち人を想う、患者様を想う心。
永井眼科は最先端技術を駆使し、患者様お一人お一人に最適な医療をご提供してまいります。

1. 最高の医療機器で、白内障の進行を診断

1. 最高の医療機器で、白内障の進行を診断

手術の適応度を最新の医療機器を使って診断しています

手術の適応度を最新の
医療機器を使って診断しています

白内障の手術を行うに当たっては、症状の進行状態を正確に診断し、手術が必要かどうか(手術適応)を判断する必要があります。
最新の医療機器を導入しているのはこのためです。

手術適応を判断するために、当院で出来る検査

  • 最近、視力が低下した
  • 通常の視力検査
視力検査装置視力検査装置
視力検査装置
症状
最近、視力が低下した
検査
通常の視力検査

眼科では、視力検査はとても重要な検査です。
感覚的に見えづらいのと、実際の視力検査で視力低下が認められるのでは全く意味合いが異なります。高度な医療機器がある現在でも、最初に行われる基本的検査です。

  • 太陽が以前よりまぶしく感じる、夜間の視力低下
  • グレア・コントラストテストによる白内障専用視力検査
グレアコントラストテストグレアコントラストテスト
グレアコントラストテスト
症状
太陽が以前よりまぶしく感じる、夜間の視力低下
検査
グレア・コントラストテストによる
白内障専用視力検査

通常の視力検査で異常が認められなかった場合でも、グレアコントラストテストを行うことによって日常生活における視機能低下が判明する場合があります。
直射日光下の屋外、夜間の車のヘッドライトを見た時の状況など、様々な明るさのシチュエーションで実際の日常生活に即した視力検査を行うことで、患者様の視機能を正確に把握することができます。

  • 太陽が以前よりまぶしく感じる、夜間の視力低下
  • グレア・コントラストテストによる白内障専用視力検査
ウェーブフロントアナライザーウェーブフロントアナライザー
ウェーブフロントアナライザー
症状
片目で見ると物が2重に見える
検査
ウェーブフロントアナライザーによる
見え方シミュレーション

ウェーブフロントアナライザーで眼の状態を解析することにより、白内障による見えづらさを実際にシミュレーションすることができます。
特に、ある種の白内障では物が2重3重に見えることもあり、症状による特徴的な見え方もシミュレーション可能です。

2. 最先端の医療技術で眼内レンズの度数ずれを最小限に

2. 最先端の医療技術で眼内レンズの度数ずれを最小限に

眼内レンズの度数ずれを抑制する最新医療機器を導入

当院では、術前検査の随所に最新医療機器を導入しており、眼の状態を詳細に確認することができます。
特に眼内レンズの度数ずれを引き起こす可能性のある検査には、最新の医療機器を導入しております。
手術時、眼に挿入される眼内レンズの度数は計算式で成り立っています。手術前に測定した検査結果が不正確だと、ピントの合う位置が希望と合わないというような状態が起こりやすくなります。

「角膜曲率」や「眼軸長」の正確な検査が眼内レンズの度数ずれをなくす

① 角膜曲率の検査

当院では正確性を期すために、眼の同じ部位(角膜)を異なる4つの医療機器で測定し、それぞれの検査結果を総合的に判断します。

  • オートレフラクトメーター・ケラトメーターオートレフラクトメーター・ケラトメーター
  • ウェーブフロントアナライザーウェーブフロントアナライザー
  • IOLマスター700IOLマスター700
  • べリオンべリオン

②眼軸長(眼の長さ)の検査

IOLマスター700IOLマスター700
IOLマスター700

当院では現在最新式であるドイツ、ツアイス社製IOLマスター700で計測します。
詳細は下記をご参照ください。

眼内レンズの度数ずれを大幅に抑える“IOLマスター700”

IOLマスター700
IOLマスター700

眼の長さの測定ミスが眼内レンズの度数ずれの原因に

眼球 図
眼球 図

IOLマスターは眼の長さ(眼軸長)を測定する医療機器です。白内障手術では眼の中に入れる眼内レンズの度数を決定する際、角膜曲率と同じくらい重要な値が眼の長さ(眼軸長)です。実際、眼軸長測定ミスで眼内レンズの度数が狂ってしまったという多数の報告があります。
当院で新規導入したIOLマスター700は、正確に眼の長さを測定できる最新医療機器です。

IOLマスター700正確性①様々な角度から眼の長さを測定し、眼内レンズの度数ずれを防ぐ

旧型では1方向のみで眼軸長測定を行いますが、新型IOLマスター700では、6方向の全眼球スキャンを行います。
その分正確性が向上します。

■検査方法の違い
検査方法の違い
検査方法の違い
■検査結果の違い
検査結果の違い
検査結果の違い

IOLマスター700正確性②眼内各部位を詳細に測定し、眼内レンズ度数ずれを最小限に

IOLマスター700は、旧型に比べ測定できる箇所が増加しています。測定できる箇所が増えたことにより、レンズ選定の際、度数ズレを最小限に抑えることができ、正確性を向上させることができます。

■測定部位の違い
測定部位の違い
測定部位の違い

IOLマスター700正確性③眼の傾きと眼球の状況を感知し、眼の長さ(眼軸長)を正確に測定

当院で導入しているIOLマスター700では、眼が傾いていないかどうか常に確認し、水晶体の傾斜、偏心、固視不良などの指標を確認しながら計測するため、正確に眼の長さを計測することが可能です。

眼が傾いている状態で測定すると、測定結果に誤差が生じ、術後、眼内レンズの度数ずれを引き起こしてしまいます。

眼軸のズレ
眼軸のズレ

IOLマスター700では眼の傾きに加え、様々な指標を常に確認しながら計測するため、眼の長さ(眼軸長)の測定精度が向上します。

測定時の眼球状況を確認
測定時の眼球状況を確認
測定時の眼球状況を確認
  • 水晶体の傾斜(傾き)
  • 偏心(重心のズレ)
  • 固視不良(視点のブレ)
固視状況、黄斑疾患の確認
固視状況、黄斑疾患の確認
固視状況、黄斑疾患の確認
  • 中心窩の陥凹
  • 中心窩陥凹非検出
  • 中心窩形態的異常(黄斑疾患眼)

IOLマスター700正確性④多様な眼の形状に対応

固視状況、黄斑疾患の確認人によって目の形状は様々
固視状況、黄斑疾患の確認

眼球の形状は、お一人お一人違います。
背の高い人もおられれば背の低い方もおられるように、眼も同様で、眼の長い方(例:近眼が強い方)もおられれば、眼の短い方(例:遠視の方)もおられます。これにより、それぞれの眼に適した眼内レンズの計算式があります。

眼内レンズの計算式は多数あり、どの計算式が一番正確か、諸説あります。

IOLマスター700は、今までの臨床成績を基に眼の形態シミュレーションを行って作られた計算式を使用しているため、イレギュラーな形態の眼にも対応が可能です。

計算式 必要な測定項目
SRK-T 角膜屈折力
HofferQ 角膜屈折力、眼軸
Holladay1 角膜屈折力、眼軸
Haigis、Haigis-L 角膜屈折力、眼軸、前房深度
Holladay2 角膜屈折力、眼軸、前房深度、角膜横径、患者年齢、水晶体厚
固視状況、黄斑疾患の確認

IOLマスター700は、様々な眼の各部位を瞬時に測定し、様々な計算式を用いて多様な眼球の形状に対応することが可能です。

他にも、従来の検査とIOLマスターの検査を比較すると、測定できる項目に下記のような違いがあります。

測定内容 IOLマスター700 従来の検査
眼軸長
前房深度
瞳孔径
角膜横径
角膜屈折力
中心角膜の厚み ×
水晶体の厚み ×
網膜中心窩の状態確認 ×
固視状況、黄斑疾患の確認
眼軸長再現性比較 μm
IOLマスター700の正確性

IOLマスター700は組織深達性が高い光源を使用しているため、従来の検査法では測定できなかった症状の進行した白内障でも測定可能です。
また、正確性についても旧型と比較して約3倍の再現性を示し、非常に正確なデータが測定可能です。

眼軸長再現性比較 μm
3. 眼の形状を解析、高度な手術を実現

3. 眼の形状を解析、高度な手術を実現

眼の個人差を科学的に解析、精密な手術を実現します

当院では、手術に使用する医療機器も最新のものを導入しており、眼の状態を詳細に確認しながら手術をすることができます。主に、正確な手術を行うために必要な機能を備えているVERION(べリオン)と、より安全に手術を行うためのSENTURION(センチュリオン)を導入しています。

べリオンとセンチュリオンを連動させた白内障手術の導入は大阪府下で4施設目です。

べリオンとセンチュリオン
べリオンとセンチュリオン

VERION(べリオン)とは?

べリオンと茨木市初導入べリオンと茨木市初導入

導入済みの施設は大学病院など一部の研究施設など全国でも48ヵ所のみ。クリニックでの導入は全国的にも珍しい。(大阪府では4施設目の導入)

手術をする際には、角膜の一部を切開しますが、角膜には「角膜乱視」による歪みがあり、その歪みを肉眼で判断することはできません。従来は、切開の位置を、検査結果をもとに執刀医の経験や勘で決定していました。

VERION(べリオン)は、角膜乱視の状態を検出し、どこを切開すれば、最も乱視が軽減できるかを算出し、手術に反映させることが可能です。
乱視用眼内レンズの軸決めや、眼球の中心・眼内レンズの中心のズレなどを手術中に確認し、正確で精度の高い手術を行うことができます。

べリオンの特徴①眼の状態を計測・コンピューターにより解析し、解析結果をそのまま手術で使用可能

べリオンは眼の表面の角膜乱視の状態を正確に測定し、測定した結果を即座にコンピューターで解析することができます。解析結果を即座に手術に反映することができるので、医師の感覚に左右されない質の高い手術が可能です。

1. 計測

眼の状態を計測

2. 解析

計測した眼の状態をコンピューターで解析

3. 手術でそのまま使用

事前に計測したデータを実際の手術で反映させるために同定

べリオンの特徴②適切な切開位置を実際の眼球に投影

適切な切開位置を実際の眼球に投影
適切な切開位置を実際の眼球に投影

べリオンは適切な角膜の切開位置を算出し、眼球に投影することが可能です。

医師の経験や勘に頼ることなく、実際にべリオンで計測した最も効果的な位置を正確に切開することができるようになりました。

べリオンの特徴③眼の状況に合わせ、最適なレンズの固定位置を投影

乱視用の眼内レンズは、眼の形に合わせて適切な角度で挿入しなければ乱視矯正の効果が薄くなります。べリオンでは、患者様お一人お一人の眼の状況に合わせ、眼球の傾きや乱視の軸を実際の眼球に投影することが可能です。

1. 乱視用眼内レンズ

眼の中で眼内レンズが最適な場所で固定され、レンズの効果を最大限に発揮
正確な位置に適切な乱視軸でレンズを挿入することができるため、レンズの効果を最大限に高めることができます。

乱視用眼内レンズが正確に固定されているかべリオンで確認

乱視用眼内レンズ

2. 多焦点眼内レンズ

眼内レンズが眼の中心に固定されているかべリオンで確認し、レンズの効果を最大限に発揮
眼内レンズは眼の中心にあることが重要です。少しのズレは問題ないと言われていますが、大幅にずれると視機能に影響を及ぼすと言われています。

眼内レンズが眼の中心に固定されているかべリオンで確認

眼内レンズ中心固定位置を投影(特に多焦点IOL挿入時に有用です)

べリオンの特徴をまとめて説明しています。
こちらの動画をご覧ください。

SENTURION(センチュリオン)SENTURION(センチュリオン)

SENTURION(センチュリオン)とは?

SENTURION(センチュリオン)

センチュリオンは、水晶体を破砕する際の効率化が図られるとともに、切開創付近の摩擦による温度上昇を抑え、創口熱傷の発生リスクを減らすことにもつながっています。

また手術中に眼圧を一定に保つため、眼内に注入する専用の灌流液を自動的にモニタリングする業界初のシステムを搭載しています。眼圧の変動による手術中のリスクを低減することで、安全性と効率性が確保されます。

センチュリオンの特徴最新技術を用いて非常に安定した手術が行えるのに加え、全自動で眼内レンズの挿入が可能

センチュリオンは従来、手動で行っていた眼内レンズの挿入を全自動で行うことが可能です。
それにより、傷口へのダメージを最小限に抑えることができます。

SENTURION(センチュリオン)SENTURION(センチュリオン)

全自動で眼内レンズの挿入の詳細は、下記の動画をご覧ください。

4. 世界最高峰の眼内レンズ

4. 世界最高峰の眼内レンズ

立証されたテクノロジーと世界シェアトップのレンズを使用

レンズ
レンズ

眼内レンズは、濁った水晶体の代わりとして眼内に挿入する人工のレンズです。人工のレンズなので、厳密に白内障になる前までの水晶体と同じレベルの機能に戻るわけではありませんが、多くの方が白内障になる前の状態に近い生活ができるようになります。

現在、眼内レンズの種類は多種多様に渡り、患者様ご自身では何が良い物なのか判断できないという状況が引き起こされています。当院では、特殊な事情がない限り世界シェアNo.1のアルコン社製の眼内レンズを使用し、手術を行います。もし、患者様ご自身のご希望のレンズがあれば是非お申し出ください。

アルコン社製レンズは高価な製品です。
安価なレンズでも高価なレンズでも患者様のお支払いされる金額は変わりませんが、質の高い医療を提供するためにも当院では質の高いレンズを使用しております。

アルコン社製のレンズは、清潔で細心の注意が払われている工場にて製造されています。

アルコン社製 眼内レンズの特長世界でのシェアがNo.1

世界でのシェアがNo.1
世界でのシェアがNo.1

アルコン社製の眼内レンズは日本で600万枚以上、全世界で8000万枚以上、使用されているシェアNO.1の眼内レンズです。
その理由として、「挿入のし易さ」「立証されたテクノロジー」、そして「確実な臨床結果」をあげることができます。

アルコン社製 眼内レンズの特長日本専用の製造ライン

日本専用の製造ライン
日本専用の製造ライン

アルコン社製眼内レンズはアメリカ合衆国ウェストバージニア州ハンチントンにある工場において製造されています。
日本向けの眼内レンズは、日本の市場のニーズに応えるために、特別な専用の製造ラインで製造されています。

アルコン社製 眼内レンズの特長高品質を保つための生産体制

高品質を保つための生産体制
高品質を保つための生産体制

鋳型にレンズのマテリアルを注入し成型するモールディング製法という製造方法で作成されています。1個のレンズに1個の鋳型を用いることで、複雑かつ精密な構造のレンズの成型をすることが可能です。
また、製造工程における検査項目は15~20個あり、全ての検査をパスしたレンズのみが出荷されます。